財布のひもをがっちり締めがちな最近の消費者に人気が出ている商品がある。刑務所で作られた作業製品だ。安価でしかも品質がよいと、ネット販売で数分で売り切れてしまう人気ブランドも出現した。
一番人気は、函館少年刑務所の「マル獄」グッズだ。昨年末に、刑務所作業製品として初めて商標登録された。紺色の綿の帆布に、白地で「獄」の字を丸で囲ったデザインが受け、ネット販売では前掛け(1029円)100枚が2、3分で売り切れるほどの人気商品に。前掛けには「マル獄」マークのほか、「PRISON」(刑務所)「本日開監」「創業明治弐年」(同刑務所の設立年)などの文字も入る。
デザインは06年に同刑務所の法務技官、川村成昭さんが考案。「五三の桐」と呼ばれる法務省の紋章を入れようとしたが、本省の許可が下りずに断念、苦肉の策で「マル獄」マークにしたという。
前掛け以外に、和風柄のリバーシブル手提げ袋(1980円)など13種類のグッズを製作。前掛けは2年間で計1万枚を売り、グッズは総額で2400万円を売り上げた。
同刑務所の縫製工場では、約100人が官庁や企業の注文を受けて作業服などを作っている。「マル獄」グッズは閑散期対策として考案されたが、予想外の売れ行きで品切れ状態に。「製品が高く評価され、受刑者のモチベーションが上がった」と川村さんは話す。
市原刑務所(千葉県)では、72年から無添加の天然醸造みそ(1.5キロ、360円)を作っている。国産大豆を使い、年間110トンを製造。しょうゆ(1リットル240円)とともに、各地で開かれる即売会では整理券を配布するほどの人気商品だ。
横浜刑務所では、15年ほど前から細うどんを製造している。オーストラリア産の小麦粉とを赤穂の塩で作った食塩水でこねたこだわりの品。250グラム130円と手ごろな値段も人気を呼んでいる。
靴を作っているのは、千葉刑務所。最高級の牛革を使い、手縫いのため型くずれしにくく、出来栄えは職人がうなるほどという。1万3500円と市販品の半値以下だ。
注文生産で応接セットを作っている甲府刑務所。牛革のソファーが2万円からと、市価の半額ほどのものも。
矯正協会刑務作業協力事業部の中島昭二部長によると、これらの製品が安価なのは営利目的ではないため。規則正しい労働や製品を根気強く作り上げることで、受刑者に達成感ややりがいを持ってもらうのが狙いだ。
ただ、まじめに作業をする受刑者ほど出所も早く、良質な製品が作れるようになったかと思うと新人に入れ替わってしまうという“悩み”も。品質保持のため、熟練者と新人をペアにして作業を進めるなど、各刑務所で工夫している。中島部長は「刑務所で作ったものは嫌だと思う人も、品質を見てもらえば納得してもらえるはず」と話す。製品は各地で開かれる矯正展で購入できる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090129-00000078-mai-soci
・コメント
刑務作業をご存知でしょうか。刑法に規定された懲役刑の内容で、受刑者の矯正及び社会復帰を図るためのものです。
そこで作られたものを刑務作業製品といいます。全国76箇所の刑事施設で製作されています。財団法人矯正協会刑務作業協力事業部というところから,原材料の提供を受け,国の企画により製作した製品の総称で,CAPIC製品として販売されています。
この懲役刑の目的ですが・・・
受刑者に規則正しい勤労生活を行わせることにより,その心身の健康を維持し,勤労精神を養成し,規律ある生活態度及び共同生活における自己の役割・責任の自覚を助長するとともに,職業的知識及び技能を付与することにより,円滑な社会復帰を促進することを目的として行われています。法務省抜粋
とあります。刑期を終えて社会復帰を果すことには抵抗のある人が多いと思いますが、この刑務所の運営は国民の税金で賄われていると考えると、社会復帰を果せなかった場合の方がデメリットが大きいですね。
元犯罪者ということで、乗り越えるべき壁は大きいと思います。乗り越えられずに再び刑務所に戻ってきたり、生活保護を受けるようになれば、その国民負担は増すばかりです。刑務作業の重要度は増していると思います。
しかしHP内ではすこし気になることが書いてありました。
刑務所等(刑務所及び拘置所等)では、民間企業の協力を得て社会と同じような作業を行っていますが、近年、収容人員に応じた作業量の確保に苦慮しています。企業の皆さん、刑務作業を利用してみませんか。
ようするに仕事が足りないのです。この刑務作業が不足すれば懲役させることも適いません。社会復帰も遠くなり再犯も増えるでしょう。
いかにして役務を時代のニーズに合わせて提供できるかも一つのビジネスになりそうです。刑務所ビジネスが盛んな米国の刑務所産業複合体学ぶところは大きいと思います。
いい面も悪い面も持ち合わせていると思いますが、現状どころか今後犯罪者に対して対応できないのは明白です。懲役させることができないのですから。
参考 刑務所作業製品のホームページ
・http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20070525/1180094525#tb
・http://tb.itmedia.co.jp/tbs/makoto/articles/0904/01/news119.html


大型暖房機を北陸方面の某刑務所に納品した事が、あります。
現場施工が必要な暖房機なので、施工業者と、下見に同行しました。
受付で、携帯、カメラ、筆記具、その他、全部預けての入所でした。
ピ〜、ピ〜〜、ピ〜、ピ〜〜!!
ブザーが鳴ってる内に、そこを通らなければ、成りません。
私は、一瞬戸惑いましたが、刑務官の方に、促されて、思い切って、入りました。
その直後、ガシャーン!!と大きな音がして、巨大な鉄格子が閉まりました。
あの音は、今でも、耳に残ってます。
所内の工場では靴が製造されてました。
皆さん、一心不乱に、作業机に向かって、それぞれの作業をされてました。
私語をしたり、わき見をしたりする人は、全然居ません。
現場下見が終わって、事務所に戻り、筆記具を返してもらって、大慌てで、工事に必要な、数字やら、図面やらを、手書きでメモして、職員の方に、持ち出しに、問題ないか、チェックしてもらいました。セキュリティーは、しっかりしてると思いました。
最後に、所長さん?と、懇談してると、背広に着替えた、刑務官の方が、「お話中、失礼します!」と入室されてきて、「今から、〇〇百貨店さん、行ってまいります!」との報告、話の具合からさっすると、矯正展か何かの、営業に行かれる様です。
そんな事も、刑務所のお仕事なんだ。。。。
と、大変に感心しました。
最後に、ロビーで、営業用に、丈夫そうな靴を、買って、帰りました。
あまり、知られてない事なので、長々と書きました。
皆様も、CAPIC製品を、宜しく!
ニュースで見たことがあります。
作業量の少なさは深刻な状況のようですね。
私も再犯が増えてしまうのではないかと心配です。