年末年始の食卓を飾るちょっとぜいたくな魚介類の値下がりが目立ち始めた。円高や供給環境の変化などで、輸入品のエビやウニ、タコ、アワビなどの市場価格が昨年よりも値下がり。店頭でも安く買えそうだ。
11月以降、急速に進んだ円高の影響で、最初に卸値が下がったのが冷凍エビ。12月上旬、東京・築地市場(中央区)のアジア産冷凍エビの相場は、昨年より約2割安の水準だ。
ここ数年日本は、魚の消費が急激に伸びた欧米勢に買い負けてきたが、世界的な景気悪化で形勢が逆転。エビだけでなく、「価格交渉の場で日本が主導権を取り戻しつつある」と大手水産会社は言う。
また、輸入の半分近くを北米産が占めるウニも円高の恩恵が大きく、同市場のロサンゼルス産の卸値は昨年より2割近く安い。タコは西アフリカ沿岸国の水揚げが5〜6年ぶりに回復。本格的な国内搬入は年明け以降だが「在庫整理もあって先取りして値下げしている」と輸入業者。生きたアワビも韓国からの輸入が急増し、国産品の約半値で取引されている。
これに対し、資源の減少でロシアなどからの輸入量が減ったタラバガニは昨年よりやや高め。日米両国で減産となったイクラや、原料輸入が円高前だったカズノコにも割安感はないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081213-00000019-jij-soci
円高:米景気後退懸念で進む 製造業中心に危機感 外国人観光も影響心配
米国景気の後退懸念の高まりで円高傾向が一段と進み、一時1ドル=88円台まで割り込んだ12日、県内でも製造業者中心に危機感を強めた。
輸出関連の製造業の多い諏訪市によると、自動車関連など、大手に部品を納入する中小企業も少なくない。世界的な景気後退と円高傾向により、大手からの受注は減少傾向にあるといい、商工課は「さらに円高が進めば、影響がもろに出てくるだろう」と懸念した。
一方、スキー客ら外国人観光客の誘致に力を入れる白馬村では「今のところ、外国人客数の極端な落ち込みは見られない」(同村観光局)と言う。ただ「来年以降、じわりじわりと影響が出てくるのでは」と心配する。
こうした状況について、県経営者協会の関安雄専務理事は「90円台を割るとは、予測の範囲を超えている」と驚きを隠さず「県内企業も受注、利益の減少が心配される」と危惧(きぐ)する。同時に、政府の景気対策には「景気浮揚につながるのかと疑問もある。知恵を出してほしい」と要望した。
村井仁知事も「県内は輸出関連の企業が多く厳しい環境だ。観光のインバウンドを考えると円高で心配だ」と話した。
・コメント
円高が進行し13日一時1ドル88円にまで急進しています。なお続く円高ですがメリットデメリットがあります。
円相場が円高に傾くと、外貨建て債権を有する日本の輸出産業は為替差損を被ることになり、経営が圧迫されます。逆に輸入産業は為替差益を得ることになります。
* 輸入するときには、今までより安く仕入れる事ができるので、コストが削減できる。
* 輸出するときには、円が高いために買ってもらいにくくなるため、利益が減少する。
円安においては、日経平均株価は急騰することが多いです。また、輸入産業の業績が悪化し、輸出産業の業績が好調となります。
* 輸入するときには、今までより高く仕入れなくてはならないので、コストが余計にかかる。
* 輸出するときには、円が割安なので買ってもらいやすくなり、利益が増大する。
日本は貿易収支が大幅黒字国であり輸出産業の方が経済に及ぼす影響力が強いため、日本経済全体としては、差益より差損の方が大きくなります。
ポイントは日本経済全体です。外国で得た利益をそのまま外国で消費すればなんら問題はないはずです。国内で生産して海外に輸出する分において価格が跳ね上がってしまうので、競争力が落ちるのが問題です。
しかし、輸入している原材料の価格が下がっているので、問題は国内における人件費ということになります。逆に海外で働いている現地法人の人たちに支払う給料は安くて済みます。
日本に閉じこもっていることが問題になっています。今、海外で生産して逆に日本に輸入している企業は大儲けしています。円高時には、海外生産による内需拡大が必須です。
こういった経済体制にシフトしていくことを拒んではなりません。実際、上記の記事で円による購買力が増しています。自国の通貨の価値が上がって嘆いているのは日本くらいです。
困まるのは、日本に税金が入ってこなくなることです。あきらかに国際的なトレードの法規制が遅れています。税金のかけ方も国内しか見ていません。海外通貨の決済や現地で消費される資本に対する税の概念がありません。
小売店も大喜びのはずです。外国製品の仕入れ値が下がっています。円高還元セールで収益も伸ばしていますし、今後こういった内需関連が伸びを見せることは間違いありません。
外貨預金も伸びています。1ドル=120円の去年まで、100万円のドル建て外貨預金は約8300ドルが口座に入った。これが1ドル=100円になると1万ドルが入る。つまり、外貨預金を始めるには、円高時が好機です。金利も日本より高いのではじめるにはいい時期だと思います。
どのような事態にもメリット、デメリットを考える必要があるのはいつの世も変わりません。一方的な報道に流されて損をするのは、もったいないです。自分で判断しましょう。
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為替介入も視野に=急激な円高を懸念−財務省
財務省は12日、外国為替市場で一時1ドル=88円台まで円高・ドル安が進行した事態を受け、円売り・ドル買い介入も視野に対応策の検討に入った。さらに円高が進めば輸出企業の業績悪化などで日本経済に大きな打撃になりかねないと懸念を強めているためだ。実際に為替介入に踏み切れば、2004年3月以来、 4年9カ月ぶりとなる。
米ビッグスリー(3大自動車メーカー)救済法案の廃案を受けて、円相場は同日の東京外為市場で1ドル=90円を突破。こうした市場の動きが伝わると、中川昭一財務・金融相は国会内で「急激な変動は好ましいものではない。マーケットの動きを重大な関心を持って見ていく」と強い懸念を示した。財務省高官も「大変懸念している」とした上で、「マーケットの状況を見て適切な対応を取る」と語り、為替介入に踏み切る可能性を示唆した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081212-00000108-jij-pol
<円急伸>国内産業に打撃 想定レートより15円近く円高
急速な円高の進行は、電機や自動車など輸出企業を中心とする国内産業界に大きな打撃を与えそうだ。企業業績の下ぶれリスクが強まっている。
企業の想定レートは、9月の日銀短観では、大企業製造業で1ドル=102円48銭。これに対し、12日の東京外国為替市場の円相場は、一時、1ドル=88円台まで急伸、企業のよりも15円近く円高が進んだ。
大和総研は、上場企業300社の現時点の想定レートを1ドル=95円とし、年平均で5円円高が進むと経常利益は6%減少すると試算した。市場では「80円台の円高を想定している企業は少なく、業績の下ぶれは避けられない」(三菱UFJ証券景気循環研究所の鹿野達史氏)との声が強まっている。
個別企業への影響では、トヨタ自動車は08年度下半期の想定レートを1ドル=100円としているが、対ドルで1円の円高が進めば、年間の営業利益が400億円減少するという。同様に、ホンダは180億円、日産自動車は145億円、ソニーは40億円の営業利益(年間)が吹き飛ぶ。
円高による業績悪化は雇用にもダメージを与えそうだ。大和総研の試算では、自動車産業で1兆円の売上高が減少すると、2万人の雇用が減る。関連産業の雇用も徐々に減り、結果的に6万人の雇用が失われるという。日本は輸出産業への依存度が高いだけに、雇用環境も厳しくなりそうで、日本の景気がさらに冷え込む可能性が強まっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081212-00000086-mai-brf
円高還元セール拡大 イオンやニトリ
円高で原材料などの輸入価格が下がるのを追い風に、イオンや家具販売大手のニトリ(札幌市)、大塚家具などが1日、「円高還元セール」を一斉に始めた。インターネットの通信販売業者も参戦。消費不振の中、円高を「格好の商機」ととらえ、販売をてこ入れする。物価上昇に苦しむ消費者にとっても朗報といえそうだ。
イオンは同日、全国のジャスコで輸入食料品など300品目を1〜3割値下げするセールを開始。10月18日に値下げした1000品目に加え、円高進行を受けて品目を拡大する。期間は来年2月28日まで。
ニトリは全国175店で、家具など360品目を平均20・5%値下げし、大塚家具も全19店で、ソファやベッドなど輸入家具約8500品目について10〜20%価格を引き下げる。全国展開するホームセンターのコメリ(新潟市)は1日から30日まで全店で日用品など最大520品目を1〜3割値下げする。
一方、楽天が運営するインターネット販売の楽天市場も、出店する多くの通販業者が「円高還元祭」などと題し、ブランド物のアクセサリーや腕時計などを格安価格で販売している。
円、一時87円台前半=13年5カ月ぶり高値−NY外為
17日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が前日に事実上のゼロ金利政策に踏み切ったことを受け、米景気の先行きに対する懸念が一段と高まってドル売りがさらに加速、1ドル=87円台に突入し、約13年5カ月ぶりの高値となる一時87円13銭をつけた。午前10時 30分現在は87円50〜60銭と、前日午後5時(89円00〜10銭)比1円50銭の大幅円高・ドル安。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081218-00000014-jij-int
タグ:円高


納得です!
「円高になると輸出産業に打撃になるから困る」という観点だけでは不十分だということですよね。そういえば、国際課税のあり方について、ちょっと勉強してみたいと思っていた時期がありました。
円がこれだけ高くなると、金融商品にあまり興味がなかった私ですら、外貨預金に関心が出てきます!